光は確実に秋に傾いているというのに、連日連夜の猛暑続き。
・・・たまりまへん。クーラーが苦手な私も8月後半に来て、ないと眠られない。
今日はほんの少しだけ、涼しいような。
残暑は9月に入ってもきっと厳しそうだが10日程の残り8月を楽しみたい。
ざっと夕立があった休日、クーラーの涼しい部屋にいるとムショウにあったかく、どすんとしたものが食べたくなり、オットに落合シェフのオムレツを作ってもらう。「ああ、焦げてしまった・・!失敗作ですが。」と出してくれたオムレツは確かに少しこんがりしていたけど、何ともいえぬ美味しさ。きのこがぎゅぎゅと詰まっていてバターとにんにく風味と丁寧に作られた愛情が◎わしゃ満足!
頬張っている内に、空も次第に晴れてきて、ふとみると物干し竿にキラキラと光るしずく。「見てみて~!」と彼を呼び寄せ、しずくの中に虹色が踊る様子をうっとり二人で見つめる。子供時代のような瞬間だった。
こういうちょっとした瞬間を一緒に過ごしていると「やっぱりこの人だ~!」
と濃度の濃ゆい幸せに満ちる。
彼とは小さい頃を共有はしていないはずなのに、ずっと昔から冒険したり、発見したりして笑って駆け回っていた子供時代のあの甘く密接でせつない感じに巻き戻る。街に流れる夕飯の匂いを嗅ぎながら「ずっと一緒~、ずっと遊ぶ~、明日も~、あさっても~、ね~!」と声に出して言い合うことはないけれど、心でお互いそう思ってる事が分かり合っているような、何の疑いもなく満たされたやさしい時間が再現される。
そんな感じがぎゅっと詰まっていた本。
友達のオススメで読む。とてもとても好きだった!ページをめくりながら、最初から最後まで、うわわ、たまらない、これはすごい、身体にぴたっーーーと来て離れない感じだった。
会えて嬉しいな、とその瞬間私は思った。どんな状況でも会えると嬉しく感じる、それが本能的な相性の良さなのだろう。という一文。言い得て妙!例えそれが哀しいことがあったシーンであっても。
字体がまた内容としっくりしていて、気持ちよすぎるという・・・。何度も目で追いたくなるというすごいつくりをしていた。そしてここ最近感じていた事が最後の2ページにぎゅっと書かれていて、せや!せや!と深く染み入り、もう購入しちゃおうかしらん。という勢い。いい出遭いを頂戴しました。感謝!